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2017 年度 実績報告書

視野狭窄の早期発見および精密検査のための検査機器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12960
研究機関岩手県立大学

研究代表者

PRIMA・OKY・ DICKY  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (20344624)

研究分担者 伊藤 久祥  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (30305304)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード視野狭窄 / preferred retinal locus / 眼球運動 / 視線計測 / 視線キャリブレーション / 3D VR / マイクロサッカード
研究実績の概要

前年度で開発したヘッドマウントディスプレイ型視野狭窄検査機器を利用して,視野検査の実験を行い,視野検査の性能を検証した。検証実験では,被験者に対して着席・仰向け・横向きの姿勢で検査視標を呈示し,被験者の姿勢の違いによる検査結果への影響を分析するとともに,検査中の身体的負担の程度を確認した。さらに,800ms・1200ms・1600msの異なる間隔で視標を呈示し,検査結果の精度と検査に要する時間との関連を調べた。なお,検査時に不注意や集中力が欠けたことによる不適切な注視結果を回避するために,本実験を連続して3回繰り返した。
被験者8名に対して,視野検査実験を行った結果,次のようなことが分かった。まず,全被験者に対する視線キャリブレーションを行った結果,全被験者の平均誤差を0.5度以下に確保し,上記の3つの姿勢による視線計測精度の違いがないことを確認できた。次に,有効視野内における36の視標に対する注視結果をもとに,全被験者が適切に各視標を注視したことを確認できた。最後に,本実験の結果から「姿勢」と「呈示時間」を要因として,それぞれの要因の効果または交互作用の効果が見られなかったことを確認でき,被験者が最も好む姿勢で視野検査を受けても,短時間で検査を終えることが可能であることが分かった。従来の視野検査では,約30分間の検査時間を要しているが,本研究で開発した機器を利用すれば,視線キャリブレーションの時間を含めても,5分以内で視野検査を終えることを期待できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] VR-HMDを使用したアクティブ視野検査の提案2018

    • 著者名/発表者名
      堀田健仁, 今渕貴志, Prima Oky Dicky Ardiansyah, 伊藤 久祥
    • 学会等名
      情報処理学会

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公開日: 2018-12-17  

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