本研究では「簡易型視野狭窄の検査ソフトウェア」と「精密視野狭窄の検査装置」を開発することを目的としている。前者では,中心窩での視力特性を利用し,日本語の5母音の文字視標と音読結果との一致度を判定することで,簡易型視野狭窄の検査を実現する。実験では,一般的な生活環境においては正確な識別を行えることを確認した.後者では,3D-VR HMD型視線計測器にて視標と注視点との一致度を判定することで検査の信頼性の向上と体の不自由な人も利用できる検査装置を実現する。実験では,呈示視標を0.5°以下の注視精度で注視させることができ,検査時の姿勢と視標の呈示時間に関係なく,正確に視野検査が行えることが分かった。
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