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2018 年度 研究成果報告書

動きの癖を改善する生理学的メカニズムの解明と新しいトレーニング方法の提案に向けて

研究課題

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研究課題/領域番号 16K12973
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 身体教育学
研究機関沖縄科学技術大学院大学

研究代表者

青木 祥  沖縄科学技術大学院大学, 神経生物学研究ユニット, 研究員 (80720672)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード線条体 / 動作の癖
研究成果の概要

本研究は、スポーツ競技者や指導者を悩ます動きの癖について、その抑制および改善に関わる神経生理学的メカニズムを明らかにすることを目的とした。事前に獲得した習慣動作を抑制するOmission課題と習慣動作を別の似た動作に置換するSubstitution課題の二つの実験パラダイムを設定し、線条体内でアセチルコリンを放出するコリン作動性介在ニューロンを人為的に活性化すると、予め獲得した習慣動作の置換能力が高まることを発見した(Aoki et al., Eur J Neurosci., 2018)。これは、線条体コリン作動性介在ニューロンの活性化により動作の癖の改善能力を高められる可能性を示している。

自由記述の分野

行動神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

動作の癖を他の動作に置換するという概念は新しく、かつその神経基盤として線条体コリン作動性介在ニューロンの機能を明らかにできたことは行動神経科学分野における重要な知見である。また、スポーツ科学・身体運動科学分野において、どのようにして体に染みついた動きの癖を直すのかという問いは難問である。今後、ヒトを対象とした新規トレーニングの開発といった研究に対して、本研究はどのような脳部位あるいは細胞の活性化を狙ってトレーニングを行うべきかという重要知見を与えると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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