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2017 年度 実施状況報告書

絵画と映像でひもとく武道文化

研究課題

研究課題/領域番号 16K12977
研究機関筑波大学

研究代表者

酒井 利信  筑波大学, 体育系, 教授 (40281711)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード武道 / 映像 / 五行之形
研究実績の概要

海外においては武道を通して“日本”を知ろうとする人が多く、武道の文化的側面に関する知的な情報が求められている。本研究は、こういった海外の要求に応えるため、従来の文章や言語による伝達ではなく、絵画や映像といったビジュアルを通して受け手の感性に訴えかけつつ武道文化を伝えようとするものである。こういった活動は極めて少なく、緒に就いたばかりであり、挑戦的萌芽の段階にあるといえる。具体的には、酒井(代表者)の最先端研究成果について、外国人が分かりやすいように究極まで平易化し、ビジュアル化してこれを発信しようとするものである。
本年度は特に、映像「東京高師五行之形」を作製した。「五行之形」とは、古く一刀流中西派四代の中西忠兵衛子正が小野派一刀流六十本の組太刀、刃引、小太刀、五点を修め、さらに位、技、拍子、間合のすべてを修得した後、その秘奥を新しく組合せ、編み出したもので、中西流では古くから修練されていたものである。その後、この中西派の流れをくみ現代剣道の父といわれる高野佐三郎範士が東京高等師範学校体育科の剣道主任教授となられた時に、この「形」を将来、教師として教えやすく、また、学生としては学びやすいように研究、工夫、創成して、新しく「東京高等師範の五行之形」として発表され、指導、教授されて現在に伝えられたものであり、武道文化史のなかでは非常に重要なものである。今回は特別にこの流れを正統に継ぐ佐藤成明範士(筑波大学名誉教授)の指導・監修により撮影・編集をすることができた。
また、写真に見るルーマニア剣道の歴史/History of Kendo in Romania through picturesをバイリンガルで編集しBudo Worldで発信した。(https://budo-world.taiiku.tsukuba.ac.jp/en/category/videos-photos/)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

懸案であった映像「東京高師五行之形」が完成し、おおむね順調に計画が遂行されている。

今後の研究の推進方策

研究成果物である映像「東京高師五行之形」をバイリンガル・ウェブサイト“Budo World” http://www.budo-world.org/ を介して発信する準備を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Kendo/Budo as Education; lifelong self cultivation2018

    • 著者名/発表者名
      Toshinobu SAKAI
    • 学会等名
      Romania Kendo Seminar
    • 招待講演
  • [備考] Budo World

    • URL

      https://budo-world.taiiku.tsukuba.ac.jp/

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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