顔面の皮膚血流が,味覚などの情動に伴って変化する.顔面の皮膚血流の反応からスポーツ動作イメージ中の不安場面を抽出することが可能であると予想した.バレーボール選手に1人称および3人称で,アンダーハンドおよびフローターのサーブ動作をイメージさせた際の顔面の皮膚血流を計測した.被験者が動作イメージを鮮明に得られた場合には,瞼部の血流増加反応が大きかった.この反応が他のスポーツの動作でも得られるのか,またスポーツの習熟に応じて増加反応が顕著になるのかについて検討すれば,動作イメージ時の顔面皮膚血流応答の記録から,得手・不得手場面を抽出することが可能になると考えられる.
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