平成28年度研究は、パラリンピアンのスポーツ・キャリアにおける学校体育の影響を検討し、障害者スポーツの高度化と大衆化の基盤となる社会資本・学校体育が未整備であり、障害児と健常児が協働するリバース・インテグレーションの理念を体育で実践する必要性を確認した。その上で、平成29年度研究では、体育授業へ障害者スポーツを導入・評価するとともに、その体験の有無による障害者と障害者スポーツへの態度を比較検討した。同じ社会的環境下にある児童生徒を、障害者スポーツを体験した実験群と体験しない統制群に分け、両群の障害者と障害者スポーツへの対応の違いを通じて社会的な態度変容を分析する。
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