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2017 年度 実施状況報告書

泳運動の動作と力発揮調整機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K13010
研究機関大阪体育大学

研究代表者

石川 昌紀  大阪体育大学, 体育学部, 教授 (20513881)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードドルフィンキック / トレーニング / スティフネス
研究実績の概要

競泳やシンクロなど水泳に関する競技選手のトレーニングを考える上で,水中運動特有の動きに関係する神経系や筋腱の動態測定データの収集は,パフォーマンスの向上において有益な情報となる.水中では,画像処理技術や無線通信技術が十分に活用することができない環境のため,競技中のデータ収集と分析を可能にし,それらのデータをフィードバックする新たな測定センサのシステム開発が求められている.本研究では,ひずみセンサ,超音波センサとモーションセンサを用いて,ドルフィンキックや様々な泳動作中の筋活動とその筋腱の振る舞いを測定し,ドルフィンキック泳の高い泳速度を可能にする筋腱の形態的特徴とそれらの動作の機能的な特徴を明らかにし,競泳選手に有用な測定データのフィードバックシステムを開発することを目的に取り組んでいる.
本年度の研究によって,競泳選手の種目によって特異的な筋腱の形態的特徴が存在することを明らかにし,それに関する論文は,昨年度に引き続き投稿中である.また,水中ドルフィンキックにおける推進力獲得のための筋腱動態についての測定も無事終わり,それらの解明に関する研究論文は,現在投稿準備を進めており,H30年度中には国際誌に投稿を予定している.上記で記した測定センサの長時間使用による測定システムの信頼性の問題については,引き続き検討しており,フィードバック方法を含め,国内外の学会発表を通じて情報収集を行ってきた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は,超音波装置やモーションセンサを用いた泳中の筋腱のスティフネス評価を重点に取り組んでいるが,泳動作特有の3次元的な動作の影響で,筋腱の長さ変化や硬さ評価の信頼性が低く,システムの開発が遅れている.そのため,静的な動作における筋腱の形態的な評価とスティフネス評価から取り組み,論文としてまとめている.

今後の研究の推進方策

最終年度である今年度は,昨年度,上半身の動きに関する筋腱の硬さ評価データの信頼性が思わしくなかったため,下半身の動きにフォーカスし,下肢の筋腱の硬さ評価データに関する論文を取りまとめることを重点的に取り組んでいく.また,伸縮性のひずみセンサによる動作評価システムに関する論文も取りまとめ,投稿準備を進めていく.

次年度使用額が生じた理由

測定方法論上の問題点に関して解決できていないため,被験者を対象とした実験が十分に行うことができず,測定に関する備品や消耗品代,測定に関する謝金などが次年度に持ち越された.次年度では,測定計画が立てられ実施されることから,次年度に使用を繰り越した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] University of Jyvaskyla(Finland)

    • 国名
      フィンランド
    • 外国機関名
      University of Jyvaskyla
  • [学会発表] Neuromuscular characteristics during dolphin-kick swimming and its functional implication of elastic utilization2018

    • 著者名/発表者名
      Sano K, Danno Y, Ishikawa M.
    • 学会等名
      3rd annual Congress of the European College of Sport Science
    • 国際学会
  • [学会発表] 競技種目によるハムストリングス筋群の特徴―競泳・陸上選手に着目して―2017

    • 著者名/発表者名
      上野薫 ,石川昌紀,佐野加奈絵,国正陽子,牧野晃宗
    • 学会等名
      第68回日本体育学会大会
  • [学会発表] 陸上短距離選手と競泳選手におけるアキレス腱の形態的・力学的特性2017

    • 著者名/発表者名
      国正陽子,佐野加奈絵,牧野晃宗,上野薫 ,石川昌紀
    • 学会等名
      第68回日本体育学会大会

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公開日: 2018-12-17  

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