光はヒトの概日時計に作用し、睡眠・覚醒リズムのみならず、全身において恒常性の維持に多大な影響を及ぼす。夜間の光は、生活リズムの混乱と同時に莫大な電力の消費を引き起こしている。一方、光環境への生理応答作用に関する基礎研究から得られる知見を生活リズムの改善に利用する研究は少ない。 そこで本研究では、体内時計の調節、快適健康な生活環境の実現と電力エネルギー消費の抑制等を目標とし、視覚の生理応答特性を利用した光環境制御技術の開発を目指した。その結果、光量変動を意識させないまま減光することを可能にする光制御方法を考案することができた。
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