職場身体活動のうち座位と歩行活動に着目し,エネルギー代謝やメンタルストレス,睡眠に及ぼす影響を検討した. ・バランスボール椅子は一般的なオフィスチェアに比べ安静エネルギー消費量を高めるが,座位中の主観的負荷度に差を認めなかった.椅子をスタビリティボールで代用することは,顕著な心理的ストレスを誘引することなく座位エネルギー消費量を亢進し得ると考えられた. ・活動量計を応用することで,任意の強度を標的として活動時間を延伸させる歩行活動の質の変容が可能と考えられた.さらに,血中乳酸閾値強度を標的とした介入でもストレス状態や睡眠にネガティブな影響を及ぼすことなく活動の質を変容できることが示唆された.
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