研究課題/領域番号 |
16K13038
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 実 筑波大学, 人間系, 准教授 (30525572)
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研究分担者 |
荒井 秀典 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 副院長 (60232021)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | IGF-1 / DHEA / 骨格筋量 / 筋力 |
研究実績の概要 |
インスリン成長因子(IGF-1)やデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は加齢に伴い減少し、これらホルモンの加齢変化により骨格筋量減少、骨量減少、認知・精神機能低下などの種々の老年症候群と関連する可能性が示されている。特に骨格筋量減少においては、日常生活の種々の動作能力低下に直結するだけでなく、近年では各種疾病への罹患リスクや生存期間にも影響を及ぼすことが示されている。本研究では、本邦高齢者において、これらホルモンの血中濃度と種々の身体機能との関連性を検証することを目的とした。 H28年度に引き続き、H29年度には対象者を拡大させ約500名の高齢者に対して計測を終えている。対象者は地域在住の高齢者であり、いわゆる元気高齢者(一般高齢者)から、要介護状態にある高齢者まで幅広い機能レベル層を対象とした。なお、重篤な骨関節疾患、脳血管障害、心疾患など、本研究の結果に影響を及ぼしする疾患罹患者は除外した。 結果、IGF-1、DHEA-Sは、男女ともに、骨格筋量の指標、骨格筋の質の指標、筋力の指標と有意な関連性を認めていた。なお、これらの関連性は年齢調整後でも維持していた。これらのことより、IGF-1やDHEAなどのホルモンを増加させるような介入を実施することで、各種骨格筋の機能が改善しうる可能性があり、今後、介入を進めるに当たって示唆に富む情報となった。 これらの内容については順次、学会発表、論文発表を行うとともに、本研究で得た知見は総説論文等でも広く示していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H28-29年度に実施予定であったものは順調に実施できており、これらの内容を踏まえ、H30年度はトレーニングプログラムの開発を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
H30年度はトレーニングプログラムの検証を比較対照試験にて実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
想定していたよりもフィールド地が近くなり旅費を抑えることが出来たため。研究遂行にあたっては支障はない。なお、その分、研究協力者を増やし、より安全かつ正確に測定が行えるようにする。
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