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2018 年度 実績報告書

ゲーミフィケーションを用いた抗不安薬中止のためのWebプログラム|無作為割付試験

研究課題

研究課題/領域番号 16K13048
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

伊井 俊貴  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 臨床研究医 (40726410)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード認知行動療法 / ゲーミフィケーション / ベンゾジアゼピン依存
研究実績の概要

ゲーミフィケーションを用いた抗不安薬中止のためのWebプログラムの開発は完了した。その後パイロットケースとして5人程度の患者に対して利用し、3人がベンゾジアゼピンの使用を中止することができた。しかしながら、プログラムの効果は不十分であり、さらなる改良が必要と判断した。基礎理論であるアクセプタンス&コミットメントの理解を深めることが必要と判断し、物質使用障害に対するメタアナリシスを行った。
アクセプタンス&コミットメント・セラピーが含まれる第三世代CBTを分類し、共通する治療メカニズムを解析した。そのための方法の1つとして、意図された変化のメカニズムに基づいて治療法を識別し分類してから、それらの臨床効果を体系的に調べることを選択した。メタアナリシスでは、最初に心理的柔軟性を意図的に標的とする第三世代CBTを特定し、それらを心理的柔軟性に基づく介入(PF介入)として分類した。次に、PF介入を第一選択の心理社会的介入と比較したランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスを実施した。合計2,781件の引用から、合計658人の参加者を含む10件のRCTが特定された。一次心理社会的介入と比較して、PF介入はより高い物質中断率を示した(33.6%対24.8%)。
本研究に関しては第三世代CBTの治療の権威者であるスティーブンCヘイス博士の支援を得て、現在Journal of Contextual Behavioral Scienceに提出、現在は査読中である。
心理的柔軟性を目標としていると考えられていた第三波CBT介入はSUDに対する有望な介入であることが明らかとなった、今後はこの点を踏まえて、さらなる効果がある介入を開発することが必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 図書 (1件)

  • [図書] ポジティブ心理学,ACT,マインドフルネス -しあわせな人生のための7つの基本-2019

    • 著者名/発表者名
      小原圭司、伊井俊貴他
    • 総ページ数
      432
    • 出版者
      星和書店
    • ISBN
      4791110099

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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