研究課題/領域番号 |
16K13064
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山内 太郎 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70345049)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 子ども / 都市 / サニテーション / アフリカ / スラム / 住民参加型調査 |
研究実績の概要 |
H29年度はザンビア共和国首都ルサカ市において初年度(H28年度)に選定した3地区から2地区に対象地(未計画居住地区、コンパウンド)を絞り、調査を行った。2か所それぞれにおいて青年団(ユース・グループ)を子どもたちで「子どもクラブ(Dziko Langa:現地語で私のコミュニティーという意味)」を設立した。 PHAST(Participatory Hygiene and Sanitation Transformation)という方法論を用いて、若者(ユース)にサニテーションと衛生に関するトレーニング(アクティブ・ラーニング)を行った。さらに子どもと若者によるアクション・リサーチを行った。具体的には、Photo-voice、アート(絵画、カラー粘土)を実施した。 2018年3月9日、10日にザンビア共和国首都ルサカ市の調査対象地において発表会(Community Exhibit)を行った。223名の参加者があった。アクション・リサーチの発表の他に、ドラマを実演したり、「子どもクラブ」の若者が主導して地域住民とフォーカスグループディスカッションを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・地域の若者と子どもを結び付け、「子どもクラブ(Dziko Langa)」を設立し、初年度(H28年度)より準備・計画していたアクション・リサーチを実施することができた。 ・調査対象地(ザンビア共和国首都ルサカ市の2か所)で発表会(Community Exhibition)を実施し、200名を超える参加者を迎えてることができた。発表会において、子どもクラブの若者が主体となり地域住民とサニテーションについてフォーカスグループディスカッションを実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となるH30年度は、H29年度に続いて2回目のアクションリサーチを実施する。また水に関する国際会議(ZAWAFE 2018, Zambia Water Forum and Exhibition)にブースを設け、「子どもクラブ」のアクション・リサーチの活動報告を行うとともに学術セッションを組織して国際ワークショップを行う。セッションの中で子どもと若者にも登壇して発表してもらう。 科研の成果発表として論文を執筆し、国際学術誌に投稿する。また、子どものアクション・リサーチの様子や発表風景を映像化して動画教材を作成する。
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