14-3-3タンパク質はリン酸化タンパク質を捕捉することで細胞内信号伝達を制御している。本研究は、ヒト14-3-3の7種のアイソフォームの機能を点変異体と低分子ツールを用いることで解明することを目的とした。野生型14-3-3にはζアイソフォームを用い、そのLys120に対する数種の点変異体を取得した。点変異体のモデルペプチド会合能はいずれの場合も野生型より大きく減弱したが、ジテルペン配糖体・フシコクシン(FC)の誘導体の添加によって一部その会合能の回復が見られた。よって、点変異体とFC誘導体を用いた表現型解析は14-3-3アイソフォームの機能解析に有用な手法となり得る。
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