研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究計画の目的は、実験動物の大脳皮質・視覚野から神経細胞の活動を記録し、画像認識ならびに言語処理を統合した深層ニューラルネットを利用することにより、神経信号から視覚体験の内容ならびに言語的意味表象を出力するインタフェース技術を開発することであった。研究成果として、画像処理ならびに言語処理を融合した深層ニューラルネットを開発し、その情報表現と生体の脳内情報表現の比較手法を確立し、神経情報を解読するインタフェースの基盤技術を開発した。
神経科学
脳情報から視覚体験を精度高く復号化する手法を開発した。また、その意味的内容を言語ラベルで出力する深層ニューラルネットを開発した。本研究により、脳内の視覚情報処理における情報表現の理解が深まった。引き続き研究を進めていくことで、さらに抽象度の高い内容レベルで神経情報を復号化する技術が確立されれば、障害者の意思伝達支援ツールとして、健康/福祉産業に貢献できる可能性がある。