• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

北東ユーラシアにおけるロシアと中国の文化混在の記憶と表象

研究課題

研究課題/領域番号 16K13119
研究機関北海道大学

研究代表者

越野 剛  北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 准教授 (90513242)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード中ソ関係 / 比較文化 / 極東 / サハリン / 社会主義文化 / 中国イメージ
研究実績の概要

・6月3日に韓国の中央大学で開催されたスラブ・ユーラシア研究東アジア学会で韓国・中国のロシア文学研究者と共同でロシア文学と視覚イメージに関するパネルを組織した。
・6月17日に山形大学で開催された日本比較文学会全国大会でワークショップ「南北極域の比較文学」を組織し、サハリン/樺太という日露の文化混住地域における文学を比較する報告を行った。
・9月30日に国立台湾大学で開催されたヨーロッパとアジアの比較文化に関する国際学会で、東アジアにおけるロシア・ソ連の視覚文化の影響に関するパネルを組織し、中ソ文化交流(ソ連映画の中国における受容)に関する研究報告を行った。10月18日に上海師範大学で開催されたロシア文学に関する研究フォーラムでも同じテーマの報告を行った。台湾および上海の研究会に参加したロシア・中国・韓国の研究者の多くと極東・東アジアにおけるロシア文学の影響について意見交換を行うことができた。
・これまでの研究成果を研究協力者である中国文学研究者の田村容子氏との共著により論文として刊行した。
・亜細亜大学の高山陽子氏の協力を得て北海道大学(7月29日)および亜細亜大学(1月27日)でソ連東欧・中国・ベトナムの社会主義文化を比較する研究会を2度開催し、国内の研究者との意見交換を行った。社会主義時代の記憶とノスタルジーの様相が、ポーランド、ロシア、中国、ベトナムでそれぞれ異なった特徴を持つことが明らかにされた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

・スラブ・ユーラシア研究東アジア学会などを通じて中国、台湾、韓国の研究者とのネットワークを構築し、極東におけるロシアとの文化混住地域における共同研究を実施する準備を整えることができた。
・中国文学研究者との共同研究を進め、共著論文を発表することができた。
・極東地域の現地調査を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

・ウラジオストックなど極東地域での現地調査を実施する
・極東地域の専門家を招聘して国際会議を開催する
・これまでの研究成果をまとめた欧文の論集を刊行する

次年度使用額が生じた理由

(理由)
国内・海外旅費を中心にして予算を節約することができたため若干の次年度使用額が生じた。
(使用計画)
現地調査のための旅費および出版のための費用に使用する。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 連環画の中のソ連:女性兵士の物語『朝焼けは静かなれど』の受容2018

    • 著者名/発表者名
      越野剛・田村容子
    • 雑誌名

      連環画研究

      巻: 7 ページ: 48-66

  • [雑誌論文] ベラルーシの中のポーランド―バルシュチェフスキ・ミツキェヴィチ・ブルガーリン2017

    • 著者名/発表者名
      越野剛
    • 雑誌名

      フォーラム・ポーランド会議録

      巻: 11 ページ: 20-25

  • [学会発表] Image ofBelarusian Village War in Ales Adamovich’s Literary Works2018

    • 著者名/発表者名
      Go Koshino
    • 学会等名
      Workshop “Heu auf dem Asphalt. Topoi Belarussischer Selbstverortungen”
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Transgression of National and Religious Borders in Jan Barszczewski’s ‘Belarusian’ Literary Works,” panel “Beyond Borders: National and Social Transgression in East European Literature2017

    • 著者名/発表者名
      Go Koshino
    • 学会等名
      ASEEES (Association for Slavic, East European, and Eurasian Studies) convention
    • 国際学会
  • [学会発表] Влияние советского фильма в Китае: А зори здесь тихие…(中国におけるソ連映画の影響:『朝焼けは静かなれど』2017

    • 著者名/発表者名
      越野剛
    • 学会等名
      Форум "Русскоязычная литература в процессе мировой литературы"(フォーラムj「世界文学のプロセスにおけるロシア語文学)
    • 国際学会
  • [学会発表] Images of Female Soldiers in Russia and China: Chinese Acceptance of the Soviet Film The Dawns Here Are Quiet2017

    • 著者名/発表者名
      Go Koshino & Yoko Tamura
    • 学会等名
      The 8th International symposium on European Languages in East Asia
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Memory of War in Belarus: Literary and Visual Texts”, panel “Intersection of Literary and Visual Texts in the Context of Russian and Soviet Culture2017

    • 著者名/発表者名
      Go Koshino
    • 学会等名
      the 8th East-Asian conference on Slavic-Eurasian Studies
    • 国際学会
  • [学会発表] 1930年代の日露作家の樺太/サハリン表象2017

    • 著者名/発表者名
      越野剛
    • 学会等名
      日本比較文学会ワークショップ「南北極域の比較文学―アイルランド、パタゴニア、樺太―」
  • [図書] ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい―乳房の図像と記憶2018

    • 著者名/発表者名
      武田雅哉、田中貴子、実川元子、向後恵里子、妙木忍、濱田麻矢、田村容子、尾形希和子、越野剛
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      4000254286
  • [図書] 社会主義文化における戦争のメモリースケープ2018

    • 著者名/発表者名
      高山陽子、越野剛、今井昭夫、福田宏、前田しほ、平松潤奈、向後恵里子、田村容子
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      北海道大学出版会
  • [図書] 国際シンポジウム「文化の汽水域~東スラヴ世界の文化的諸相をめぐって~」報告集2018

    • 著者名/発表者名
      沼野恭子、越野剛、大森雅子、原真咲、オレスタ・ザブランナ、塩川伸明
    • 総ページ数
      88
    • 出版者
      東京外国語大学
  • [図書] ベラルーシを知るための50章2017

    • 著者名/発表者名
      服部倫卓、越野剛、伊東一郎、今中哲二、岡田邦生、梶さやか、衣川靖子、清沢紫織、倉田有佳、小泉悠、齋藤大輔、斎藤陽介、高尾千津子、田口雅弘、辰巳雅子、中澤孝之、野町素己、花田朋子、半田美穂、福嶋千穂、古澤晃、松田弘、渡部美季
    • 総ページ数
      356
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750345490

URL: 

公開日: 2018-12-17   更新日: 2019-08-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi