研究課題/領域番号 |
16K13127
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
早瀬 晋三 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (20183915)
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研究分担者 |
秋道 智彌 総合地球環境学研究所, 研究部, 名誉教授 (60113429)
平岡 昭利 久留米大学, 文学部, 研究員 (90106013)
金澤 周作 京都大学, 文学研究科, 教授 (70337757)
新井 和広 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (60397007)
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 准教授 (20324676)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 海域 / コモンズ / 紛争 / 海域東南アジア / インド洋 / ヨーロッパ海域 / 日本周辺海域 |
研究実績の概要 |
本研究は、2018年度からの本格的研究の準備として5つの班(総括、ヨーロッパ海域、インド洋、海域東南アジア、日本周辺海域)を設け、それぞれ歴史と文化、社会を念頭に、紛争の基層的原因を考えるとともに、これまでどのようにして紛争を解決してきたのか、あるいは紛争を回避してきたのか、その知を探ることを目的とする。 総括班は2017年7月22日に研究会を開催し、分担者の2つの報告と各班の議論の内容と進捗状況を確認した。その後、7月22日、26日、8月3日、14日に科研Aへの申請に向けて打ち合わせをおこなった。ヨーロッパ班では、「ヨーロッパ世界における広義の海の諸制度の内と外」を共通テーマとして練り上げ、それに基づき、それぞれで研究を遂行した。その成果の一端は、2017年9月30日(土)に京都大学文学部にて開催した研究会で共有した。インド洋班では、2017年6月3日、11月19日、18年1月21日の3回研究会を開催した。いずれの研究会でも、M.ピアスンによるインド洋通史を講読し、同時に班員の研究発表をおこなった。第2回研究会では、長年モザンビークを中心に東アフリカ研究をおこなってきたエドワード・A・オルパーズ氏(UCLA名誉教授)を迎えて、モザンビークの解放奴隷登録書の史料的価値や今後の研究の可能性について議論をおこなった。東南アジア班では、在ジャカルタ京都大学連絡事務所でインドネシアの海民研究に焦点をおいた研究会を、シンガポール国立大学アジア研究所で島嶼部東南アジアの境域社会の文化変容に関する研究会を開催し、海外の研究者と連携をはかった。日本周辺海域班では、早稲田大学アジア太平洋研究科プロジェクト研究「アジアの中の日本」で議論を深めた。それぞれの班で本研究の全体像を理解するとともに、ほかの班との連携について意見交換し、本格的な研究のための申請をおこなう準備を順調に進めることができた。
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