研究課題/領域番号 |
16K13129
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
伊藤 まり子 京都外国語大学, 国際言語平和研究所, 客員研究員 (70640887)
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研究分担者 |
櫻田 涼子 育英短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (30586714)
稲澤 努 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (30632228)
宮脇 千絵 南山大学, 人類学研究所, 准教授 (30637666)
菅野 美佐子 国立民族学博物館, 南アジア地域研究国立民族学博物館拠点, 特任助教 (80774322)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 女性 / 社会参画 / コンフリクト / 感情 / 主体 / ジェンダー / 比較民族誌 / アジア |
研究成果の概要 |
本研究の成果は以下の3点である。 第1に、現地調査を通じて各地域社会における女性間関係の「伝統的な」構成原理と近現代の社会変動に伴うその性質の変化について明らかにした。第2に、女性間関係の変化の過程で、いかなるコンフリクトがどのように生じ解決されているのか/いないのか、そしてその先にどのような共生の思想が見いだされているのかを明らかにした。そして第3に、各地域社会における個別事例を比較検討することで、女性たちの関係構築にみられる共通点・相違点を浮き彫りにしたと同時に、女性間関係の構成原理に内在する政治性の理解について、感情の視点を加える必要性を提示した。
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自由記述の分野 |
文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代日本では、女性のライフコースが多様化し、社会参画と活躍、そしてそのリーダーシップの質が問われている。しかしながら実際に女性が既存の社会制度のなかで活躍しようとする時、その過程では様々なコンフリクトが生起し、問題解決への交渉が求められている。特に日本では女性の社会進出を阻む多くの問題が未解決のまま山積しており、その世界的評価も低い状況である。こうした現状に対して本研究は、女性の社会参画とコンフリクトの問題について「感情」という観点から、他の地域社会に暮らす女性主体の組織や集団を対象にして現地調査を実施し、女性と感情の関わりを学問的遡上にのせた女性研究の新たな比較方法論を提示した。
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