研究課題/領域番号 |
16K13135
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岩本 健良 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (50211066)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 適性検査 / MMPI / 教員採用試験 / 人権 / テスト・スタンダード / LGBT / ジェンダー / MINI-124 |
研究成果の概要 |
一部自治体の教員・公務員の採用試験や、一部医大の入試において、倫理的・方法論的課題が十分吟味されないまま、心理テストMMPIが適性検査で利用されてきた実態と問題点を明らかにした。MMPI(縮小版のMINI-124を含む)は「テスト・スタンダート」からみて大きな逸脱がみられ、特に性的指向や性別違和・宗教・家族状況など高度のプライバシーに関わる質問が含まれ人権上問題であること、第5尺度(Mf尺度、男性性/女性性尺度)の妥当性に大きな問題があることを見いだした。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
採用試験や入学試験の適性検査で心理テストMMPI(縮小版のMINI-124を含む)が用いられている実態や、質問項目の倫理的問題や尺度の方法論的問題をはじめて包括的に明らかにした。性的指向や性別違和・宗教・家族状況などを尋ね合否判定に用いることはハラスメント・人権問題であり、社会的排除・差別にもつながっている。研究成果はマスコミや国会等でも大きく取り上げられ、公立学校の教員採用試験や、医大の入試ではMMPIは使われなくなった。
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