サステナビリティ論の中でレジリエンスの重要さ、特に災害、貧困などからの復興においてのその重要性を論じた。インドネシア、福島を中心に貧困軽減、復興支援における観光の役割について調査した。観光は、多様な参加による総括的な力として、社会変化をもたらす手だて、ソーシャルアクティビズムと捉えることもでき、そこには参加者の想像・創造力、社会的共感、協力などがカギとなる。ここでは災害や惨事からの復興を焦点としたが、その過程は短期、長期にわたるものであり、広義には、よりサステナブルな社会の構築と言える。サステナビリティという、きわめて複雑かつ緊急、深刻な課題に対しての観光のあり方を論じた。
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