研究課題
挑戦的萌芽研究
日韓関係において常に問題となってきたのが過去の植民地統治-特に第2次世界大戦期-をめぐる歴史認識問題である。2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の一部の構成資産に対する評価においてもこの問題が生じることになった。本研究は、同遺産のストーリーの諸相と軋轢現象について調査することともに、地域コミュニティの重要な文化/観光資源である同遺産をめぐる課題について考察をおこなった。
社会科学
最近の日韓世論調査では、日本側・韓国側のいずれもが相手国に対して「良くない印象」を持っている意見が多数を占めている。そして、いずれの側でも歴史認識問題がその最大の理由として挙げられている(言論NPO・東アジア研究院「第7回日韓共同世論調査 日韓世論比較結果」2019年6月)。本研究は、「明治日本の産業革命遺産」を事例に日韓関係の構築において障害となっている歴史認識問題の実相について調査をおこなった。