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2019 年度 実績報告書

縮小社会における”地域版MICE”モデルの考察

研究課題

研究課題/領域番号 16K13144
研究機関山形大学

研究代表者

高澤 由美  山形大学, 大学院理工学研究科, 助教 (20509054)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードMICEツーリズム / サステイナビリティ / 環境負荷低減 / 地域資源活用
研究実績の概要

最終年度は、オーストリアにおける現地調査及びオンラインによる調査等を実施し、以下の知見を得ることができた。
(1)欧州でもMICEツーリズムへの関心は高まっているがオーストリアでも開催件数が増加している。国、およびコンベンション産業界全体でMICE開催に関連する環境負荷を低減させ持続可能性を高めようとする動きが大きい。これは,1990年代初頭にツーリズムに関する環境認証制度である環境認証制度” The Austrian Ecolabel for Tourism"を創設したことに由来する。MICE産業においても環境負荷低減のためのプログラムであるGreen Meetings(以下GMs)が展開されている。GMsはMICEイベントについて、環境的および社会的基準を設けて環境負荷の低減をしていく取り組みで、都市部のみならず、地方においても展開されている。(2) GMsの開催はライセンシーが認証するが、イベントの内容を勘案してGMsとしての開催を主催者に提案するケースが多く、認証に係るコストも主催者ではなくライセンシーが通常業務のなかで負担している。
(3)事例調査したチロル地方を拠点とするライセンシーはいずれも会議施設を所有しており、MICEイベントをマネジメントしていることがGMsの開催を後押ししている。(4)Alpbachでは定期的に開催される学術会議を契機にGMsが開催されるようになった。地域資源を活用し地域全体が環境負荷の低減に配慮されておりAlpbachでの滞在そのものが、参加者が意図せずとも、環境負荷低減に配慮した体験になる仕組みができている。環境に配慮した会議開催、地域での滞在」を強みにして地域の価値を高めようとしている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地方都市における地域資源を活かしたMICEの可能性に関する考察2019

    • 著者名/発表者名
      高澤由美
    • 雑誌名

      地域活性研究

      巻: 11 ページ: 119-126

    • 査読あり
  • [学会発表] 東北地方で開催された国際会議開催施設の立地・空間的特性に関する研究 - 地域への波及効果の向上に向けた基礎的検討 -2020

    • 著者名/発表者名
      高澤由美
    • 学会等名
      都市計画学会東北支部

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公開日: 2021-01-27  

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