本研究を通して縮小社会における地域版MICEでは①食や景観、環境や立地など地域資源をMICEリソースとして多様な場面で活用し波及効果を高めること、②地域の優位性を明確にして地域、主催者、そして参加者がその価値を共有し身の丈にあった特長あるMICEイベントを誘致・開催すること、が重要であることが導き出された。オーストリアや山形の事例からはMICE会場として施設や設備などハードの整備に注力することではなく、ソフトを含めて地域での滞在をトータルでマネジメントすることが地域の価値向上につながることが示唆された。
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