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2019 年度 実績報告書

ソーシャル・ツーリズムに係る多角的効果測定に基づく旅行支援の制度設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K13145
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

岡 達哉  金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (40572110)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードソーシャルツーリズム / ファミリーツーリズム(家族旅行) / 観光政策 / 教育観光 / 観光教育 / ホスピタリティ / 観光と権利 / 子育て
研究実績の概要

ソーシャル・ツーリズムの支援モデルである,a)インクルージョンモデル, b)参加モデル,c)適応モデル,d)刺激モデル,の4類型すべての研究成果を総括する。第一に,規模の大きい「インクルージョンモデル」(あらゆる人の参加を促す観光モデル)について,研究計画に定めた需要面の実態,課題を明らかにすることを目的として,本研究の研究協力者であるニューヨーク大学の研究者から米国の先行研究に関する知見を得つつ,日本の家族層を対象とするアンケート調査を最終年度に実施した。3,090件という有効回答数は,研究協力者が過去に米国で実施したサンプルサイズ(2,614件)に相当するものであり,国際比較分析を鋭意進めている。第二に,「参加モデル」(弱者の参加を促すための観光モデル)の実現に向け,研究協力者であるハワイパシフィック大学の研究者及び旅行会社JTBと協議を進め,2019年9月に教育観光プログラムを開発,実施した。第三に,「適応モデル」(弱者のために特別に設計された観光モデル)の実現に向け,社会福祉法人理事長・弁護士を囲む勉強会(2019年11月)における意見交換,日本子ども虐待防止学会全国大会(2019年12月)における発表等を通じて専門家の知見を得つつ慎重な検討を重ね,石川県内で自立援助ホームを運営するNPO法人との間で,当該施設の利用者を対象とした旅行支援策についての協議を進めた。Covid-19の影響により補助期間中の実施には至らなかったが,引き続き協議を進めることとしており,児童福祉の新たな一助となることが期待される。第四に,経済団体が主催する金沢創造都市会議(2019年12月)に招聘され,本研究の知見に基づき,都市の賑わい創出に向けて若年層が滞留するまちづくりの意義について講演を行い,「刺激モデル」(弱者の観光を促進して経済を刺激する観光)の視点から供給側への意識啓発を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] プロプアー・ツーリズムの開発特性と今後の展望2019

    • 著者名/発表者名
      川澄厚志・岡達哉
    • 雑誌名

      日本観光研究学会全国大会学術論文集

      巻: 第34回 ページ: 309-312

  • [雑誌論文] 子の意見陳述と児童心理2019

    • 著者名/発表者名
      岡達哉
    • 雑誌名

      日本子ども虐待防止学会学術集会プログラム・抄録集

      巻: 第25回 ページ: 236-236

  • [学会発表] プロプアー・ツーリズムの開発特性と今後の展望2019

    • 著者名/発表者名
      川澄厚志・岡達哉
    • 学会等名
      日本観光研究学会第34回全国大会
  • [学会発表] 子の意見陳述と児童心理2019

    • 著者名/発表者名
      岡達哉
    • 学会等名
      日本子ども虐待防止学会第25回全国大会
  • [学会発表] にぎわい創出を考える~都心軸の活かし方~2019

    • 著者名/発表者名
      岡達哉
    • 学会等名
      金沢創造都市会議・金沢学会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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