本研究では、東洋的な身心論と現代の心の哲学と心の科学に見られる新しい動向を融合させ、「エコロジカル・エンボディメント」という新しい立場を確立し、洋の東西を超えた心の哲学と諸科学の新しいパラダイムとして国際的に発信することを目的とした。同研究をもって、S.Gallagher氏、J-M.Roy氏、J.He氏、A.Bernard氏を中心とした身体性認知科学のグループと、C.Kayser氏を中心とした文化・美学的なグループの2つのグループと、継続的な共同研究と発表を行う関係性を構築できた。前者のグループでは、今後この関係を足場に、比較文化論的な身心論の国際雑誌を作る計画を開始している。
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