研究課題/領域番号 |
16K13154
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
松田 和信 佛教大学, 仏教学部, 教授 (90268128)
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研究分担者 |
加納 和雄 駒澤大学, 仏教学部, 講師 (00509523)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 仏教学 / 写本 / 梵語 / チベット |
研究成果の概要 |
チベットに保存された唯識文献のインド語写本類の中で、瑜伽論摂決択分の写本は二つに分割され、12葉はロシアのサンクトペテルブルクに保存されている。この12葉のカラー写真を入手して梵文テキストを作成した。チベットに残された部分については、研究期間中にアクセスすることはできなかった。また、ラサで刊行された梵文写本の影印版のうち、約2600葉分の閲覧を行い、その中から、唯識思想を説くラトナーカラシャーンティの作品の梵文テキストと和訳を出版した。さらに未閲覧分の中の約5000葉についても、文献のタイトルと分量を確認した。本研究によってチベットに保存されたインド語仏教写本の全体像の解明に近づいた。
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自由記述の分野 |
仏教学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チベットに保存されている膨大な量のインド語仏教写本は、仏教研究にとって非常に重要な意味を持つ研究資料であるが、どれだけの数の写本が残され、いかなる未知の文献が含まれているのか、その詳細は不明のままであった。その一端を本研究によって明らかにすることができ、今後のインド語仏教写本研究に新たな扉を開くことができたと考える。
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