イラン音楽における身体性については、特にウード(発展的にはセタール・タール)という楽器の身体性をサントゥールのそれと比較する観点から論文「指で感じ理解すること ―楽器間で異なる身体感覚の研究にむけて」として発表した。 また同一楽器内での身体性の差異という観点から、サントゥール演奏を従来型の身体性と、新しい身体性とに大きく分けて論じた「サントゥール演奏の新しい身体性――「楽器盤面の地政学」へ向けて」論文を発表し、また音楽家の身体理解の観点から有益なアレクサンダーテクニークについては「ミュージッキングとアレクサンダー・テクニークとの共振:私たちが諸民族の音楽から学ぶもの」論文を発表予定である。
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