研究課題/領域番号 |
16K13172
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山下 博司 東北大学, 国際文化研究科, 名誉教授 (20230427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | インド映画 / 社会変動 / 中間層 / 新中間層 / ミドルクラス / グローバル化 / 映画産業 / 南アジア |
研究成果の概要 |
作品上映による参加者からのフィードバックを活かしつつ研究会にける議論を積み重ねて研究を進めていくという趣旨の研究計画はほぼ達成され、相応の成果を見た。研究会の開催は期間中4回にわたり、のべ8人が発表と討議をおこなった。山下博司(研究代表者)も講演をおこなっている。成果は論文1編、事典(『インド文化事典』)項目1件、百科事典(『ブリタニカ』)項目1件、2名共著中の1章に結実している。以上のように、本研究計画を通じて、南アジア研究への貢献とその可能性の一端を証することができ、南アジア地域研究における「映画」の潜在性を学界に認知せしめ、かつディシプリンとしての確立の一助になり得たと考える。
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自由記述の分野 |
南アジア地域研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「文化現象としての映画」という認識を踏まえ、21世紀になって顕在化するインド娯楽映画の質的転換の背後にある社会事情を審らかにするとともに、映画世界に描出された新中間層を取り巻く世界を、言説分析と映像分析の双方向から分析し、成立しつつあるジャンルとしての「新中間層映画」の特質を多方面から解明する。方法論的には、作品内容に即したコンテンツ分析を重視し、新機軸に富むこれら作品群の意義や受容の傾向を質的方法を駆使して解明する。また庶民の目線からインド文化・インド社会を把握することは、インド研究にもう一つの視覚を提供することとなり、多角的・総合的なインド研究に一つの分野を切り拓くことにもなる。
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