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2019 年度 実績報告書

人型3次元モデルによるダンス表現の質感・躍動感を向上するための細部表情付けの検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K13185
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

津崎 実  京都市立芸術大学, 音楽学部, 教授 (60155356)

研究分担者 川上 央  日本大学, 芸術学部, 教授 (20307888)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードバイオロジカル・モーション / fMRI / 3次元CG / ダンス
研究実績の概要

2019年度は前年度までに作成したダンス動画像を用いて視聴評価実験と視聴時のfMRI画像の撮像を行った。ダンス動画像は人間の踊り手が踊った動作を慣性式モーションキャプチャシステムで記録した3次元空間における主要関節点の各フレームの座標値を元に作成した。その際に,モーションキャプチャにおける誤差蓄積を解消するために踊り手のつま先の着地をモーションキャプチャと同時に撮影した動画像から目視で確認して手動修正を施した。修正前と修正後の座標値に従って主要関節点のみを光点として表示したバイオロジカルモーション画像を評価対象とした。
知覚評価実験では修正前と修正後の刺激に対する一対比較法による嗜好選択を実施した。その結果,2刺激間にはなんらかの差違は感じ取られることが確認される一方で,必ずしもすべての評価者が修正後の刺激を良いと選択するわけではなく,躍動感を評価の視点とした評価者は修正前を,動作の滑らかさや落ち着き感を評価視点とした者は修正後を選択する傾向があった。
fMRIの実験でも,運動制御に関連する脳部位として知られている左半球下後頭回,左右の下後頭部,左右の中前頭回,中心前回,小脳扁桃,小脳山頂などに修正前と修正後の刺激間の有意差が観察された。いずれの部位とも修正前刺激に対するの活性の方が修正後刺激に対するものよりも高いことを示していた。これらが運動制御に関わるということを考慮すると,修正前刺激の方が躍動感を感じ取りやすいといういう知覚評価実験の結果との整合性があると言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] モーションキャプチャーシステムで取得したダンス動作に対する補正の知覚的影響 -バイオロジカルモーションによる検討2020

    • 著者名/発表者名
      津崎実, 佐藤直哉, 川上央, 青木敬士
    • 雑誌名

      日本音響学会聴覚研究会資料

      巻: 50 ページ: 11-16

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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