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2016 年度 実施状況報告書

蔵書印データベースの機能強化による典籍移動史の可視化の為の情報プラットホーム整備

研究課題

研究課題/領域番号 16K13197
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

青田 寿美  国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (10309429)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード蔵書印 / 印影 / 印章 / 書籍流通 / 典籍移動史 / 印影その他の痕跡 / 蔵書形成 / 書誌学
研究実績の概要

①蔵書印の印文行数および印影外郭を採取するための方針を策定し、2文字からなる印影を対象に試験的に採録を開始した。両者を検索条件に指定する機能を、蔵書印データベースに実装した。(印文行数は約5,460件、印影外郭は約5,410件を、それぞれ試験的に公開中)
②印材コレクターの協力により、印材画像や側款情報を含むレコードを採取し公開した。(「丼古庵印材コレクション」88件)
③著書の了解を得て、『書籍流通史料論 序説』(鈴木俊幸著、平成24年6月、勉誠出版)掲載の貸本屋印・仕入印の印影と印主情報等を、「蔵書印データベース」に採録完了。これら265件に及ぶ貴重なレコードにより、既存の書肆印との同定、比定作業が飛躍的に捗った。
④国文学研究資料館所蔵の和古書、早稲田大学図書館「古典籍総合データベース」所載の古典籍を中心に、蔵書印レコード数および印影数を増強した。(両者ともに約1千件の増加)
⑤本科研の成果を取り入れ、平成28年度日本古典籍講習会(主催:人間文化研究機構国文学研究資料館・国立国会図書館、於・国文学研究資料館、1月18日)において、「蔵書印について ② 「蔵書印の見方・読み方(実習)」」と題する講義を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通りの進捗状況にある。

今後の研究の推進方策

①蔵書印の印文行数および印影外郭の採取、公開を継続的に進める。本年度は、3文字からなる印影に着手する。
②印材コレクターの協力による、印材画像や側款情報を含む印影レコードの採取を推進する。(コレクター・丼古庵氏が運営しているブログおよび冊子「古印材萬歳(蒐集日記)」「丼古庵収蔵 日本篆刻家印集」からの転載許諾済み)
③蔵書印主の職業や活動時期を印主ごとに作成し、蔵書印データベースにカテゴリ一覧機能として実装する。
④国文学研究資料館所蔵の和古書を中心にデータの増強を図る。
以上を、NIJL「蔵書印データベース」に搭載し、複合検索とブラウズ・カテゴリ一覧機能等を活用することで、蔵書印情報を基点とする典籍移動史や人的交流関係を可視化するための情報プラットホームを構築する。

次年度使用額が生じた理由

計画的に作業を進めるにあたり、本年度には前年度を上回る作業を予定していたため。

次年度使用額の使用計画

謝金等。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 近代文献調査における蔵書印情報覚書 附・蔵書印検索チャート2017

    • 著者名/発表者名
      青田寿美
    • 雑誌名

      近代文献調査研究論集

      巻: 第二輯 ページ: 65-70

    • 謝辞記載あり
  • [備考] 蔵書印データベース

    • URL

      http://base1.nijl.ac.jp/~collectors_seal/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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