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公開中のNIJL「蔵書印データベース」に、以下①⑤の検索項目を新たに追加し、②③④の新規レコードを搭載した。約３万９千件の蔵書印レコードを対象に、複合検索とカテゴリ一覧・ブラウズ機能等を活用することで、蔵書印情報を基点とする典籍移動史や人的交流関係を可視化するための情報プラットホームの整備と拡充を実現した。
①蔵書印の印文行数および印影外郭を採取するための方針を策定し、１～４文字からなる印影を中心に採録し、両者を検索条件に指定する機能を「蔵書印データベース」に実装し、新たに採録した印文改行表記と併せて新規情報の公開を行った。（印文行数・印影外郭ともに、約２３，５００件を試験的に公開）
②印材コレクターの協力により、印材画像や側款情報を含むレコードを採取し公開した。（「丼古庵印材コレクション」１２６件）
③著書の了解を得て、『書籍流通史料論 序説』（鈴木俊幸著、平成24年6月、勉誠出版）掲載の貸本屋印・仕入印の印影と印主情報等を搭載した。これら２６５件に及ぶ貴重なレコードにより、既存の書肆印との同定・比定作業が飛躍的に捗った。
④国文学研究資料館所蔵の和古書、早稲田大学図書館「古典籍総合データベース」所載の古典籍を中心に、蔵書印レコード数および印影数を増強した。２０１８年３月末時点での公開件数は、蔵書印レコード数：３８，８３７件 印影数：３３，４７４点（レコード数は約２千件の増加、印影数は約３千件の増加）
⑤人物情報の整備を行い、蔵書印主（印章使用者）の職種（職業の種類や所属等）および時代（蒐書活動等の主たる活躍時期）を分類し、「蔵書印データベース」にカテゴリ一覧機能として実装した。詳細検索画面から個別検索も可能。（職種・時代ともに、のべ約１５，６００件を公開）
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