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2018 年度 研究成果報告書

辟疆園杜詩註解研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K13212
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 中国文学
研究機関北海道教育大学

研究代表者

大橋 賢一  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20451453)

研究協力者 大本 健太  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード杜甫 / 顧宸 / 辟疆園杜詩註解 / 清朝考証学
研究成果の概要

清・顧宸『辟疆園杜詩註解』について、版本学的な側面から、また内容的な側面の二点からその特色を明らかにした。前者については、国内及び中国の版本をできるだけ多く調査することで、それぞれの版本の特色について明らかにすることができた。とりわけ扉の有無に関する事柄については、従来言及されていないことであったので成果として注目に値すると考えられる。
また注釈の内容については、顧宸が清初における著名な蔵書家であることに着目し、注釈の精度が高いことを示唆することができた。いずれについても従来言及されてこなかった点を本研究で明らかにすることができた。

自由記述の分野

中国古典文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

『辟疆園杜詩註解』は、日本において、江戸期に刊行された杜甫の注釈書の一つである。江戸期の人々が杜詩に関心をもっていたことは従来から指摘されていることではあるが、どの程度、関心が高かったのかは、具体的に不明な点が多い。『辟疆園杜詩註解』は中国において、銭謙益と関わりがあったことから、乾隆帝以降禁書の憂き目にあうが、日本においては、そうした弊害がなかったため、刊行されていたことがわかる。『辟疆園杜詩註解』が江戸期で刊行されたことは、日本人も『辟疆園杜詩註解』に価値を見出していたことを裏付ける。本研究を通して、日本人の鑑識眼の優れていたことを明らかにすることができた。

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公開日: 2020-03-30  

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