研究課題/領域番号 |
16K13218
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
名嶋 義直 琉球大学, グローバル教育支援機構, 教授 (60359552)
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研究分担者 |
庵 功雄 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (70283702)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 新聞見出し / 二重の誘導性 / 批判的談話研究 / 批判的リテラシー育成 / 研究書 / ワークショップ / 口頭発表 / 論文集論文 |
研究実績の概要 |
まず代表者の成果について説明を行う。代表者は2018年度になって,2017年度に分担者が分析した新聞見出し分析データを共有することができた。そして二重の誘導性をあきらかにするための質的研究を行った。その成果は口頭発表3件とシンポジウム論文集論文2本の形で公開された(うち口頭発表1件と論文集論文1本は台北にて開催される国際シンポジウムで5月公表の予定)。また科研費研究の過年度成果を取り込んだ批判的談話研究の研究書(単著)を刊行した。インド・ハイデラバードで開催された国際シンポジウムで特別講義を行う機会があり,その中で科研費成果を反映させた「批判的リテラシー育成のためのワークショップ」を行った。分担者の成果は,論文1本と口頭発表1本であった。ともに「やさしい日本語」に関するものである。2017年度後半から2018年度にかけて,分担者はインターネット上のポータルサイトから配信される大手新聞社によるニュース記事を収集し,そこで配信される記事の特徴と配信されなかった記事の特徴とを比較することでポータルサイトの記事配信にどのような「誘導」があるのかを明らかにする基礎研究を分担していた。ポータルサイトで配信されている記事を収集する手法は確立できて記事も集めることができたが,インターネット上の情報であるため,配信元の大手新聞社記事とのリンクが短期間で切れてしまい,当該記事が配信された時点に「他にどのような記事があり」「ポータルサイト上ではどのような記事が連絡されなかったのか」を充分に分析考察することができなかった。ただし,この問題点が明らかになったことは次の研究計画を考える際の糧になると考えている。
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