本研究は、授受表現の新用法と新形態の普及について、過去に放送されたテレビ番組を言語資源と位置付けて活用し、過去数十年間の変化を明らかにすることを目的とする。また、小説の会話部分にも着目し、時代による変化や同一作家における変化を明らかにすることも目的とする。 注目した授受表現は、①「~してもらえる?」に対する「~してもらっていい?」のような表現、②相手に順路等を教える際「~たら近くにあります」でよいところを「~てもらったら近くにあります」とするような表現、③従来下降音調が使われていた文末の「~てください」を上昇音調にする表現などである。研究期間はデータの収集・蓄積に専念した。分析は今後行なう。
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