本研究は、国内の刑事施設に収容されている外国人受刑者(F指標)への矯正処遇における日本語指導プログラムの導入や改善を目的とした基礎データの収集および提言に基づき、矯正行政及び受刑者の改善指導を行った。その結果、国際対策室が設置されている、6カ所の刑事施設(府中、横浜、大阪、名古屋、福島、栃木)の職員を中心にした、日本語指導プログラム検討会議を設置し、成果物として、「外国人受刑者に対する日本語指導用ワークブック」を作成した。この成果は、外国人受刑者の心情把握や施設内での懲罰の減少にもつながり、処遇職員とのコミュニケーションを円滑に遂行させ,施設職員の接遇能力の向上にもつながるものである。
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