「境界地域史研究資料統合活用計画」では現在「サハリン/樺太史研究DB」のみが公開されているが、同様の方法で他地域のDBについても作成・公開していく予定である。本科研は研究者個々人の作成した資料目録などの収集・整理・公開・共有の仕組み作りに成功した。また「樺太地理情報DB」や「サハリン/樺太史研究DB」も今後多言語対応を行なっていく予定であり、研究の基礎情報・資料・成果の国際的共有と活用が期待される。また、『サハリン残留日本人と戦後日本』(国際書院、2019年)はサハリン残留日本人を総体的研究しただけではなく、数量的に検討し、かつ「境界地域史」概念を理論的検証を行なった研究として意義がある。
|