研究課題/領域番号 |
16K13289
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 秋田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
長井 栄二 秋田工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (40369921)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ドイツ / プロイセン / 大潟村 / 地域政策 / 内地植民 / 農業政策 / 地方財政 / 比較史 |
研究成果の概要 |
本研究は、ドイツの「工業化」時代に激しい人口流出に見舞われたプロイセン東北農村地域において、第一次大戦前から展開された農民創出・定住化政策、いわゆる「内地植民政策」を、ナチス前夜まで追跡し、それが地域間格差を是正する近現代的な地域政策体系の一環であることを明らかにした。またドイツにおける上の農村地域政策史を、第二次大戦後の日本における最大の内地植民村、大潟村の植民政策史と対比し、日独地域政策のそれぞれの特質を浮き彫りにするとともに、新たな比較史の視座を得た。
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自由記述の分野 |
ドイツ近現代史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後日本の大潟村植民政策を、他国の類似の国内植民政策と比較する学術研究は、管見の限りこれまで存在しない。本研究はそれを、地域政策(地域間格差是正のための政策)の観点から初めて行い、ドイツの地域政策史研究に新たな成果や視角をもたらしただけでなく、今後の日独地域政策の比較史研究のためにも、新たな方法や論点をもたらした。またとりわけ、その中で得られた日独における数々の具体的史実は、今後の日本のおける政策の立案・施行にあたっても参考とするべき、数々の視点を提供してくれている。
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