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2017 年度 実施状況報告書

日本の若者のボランティアのSNS利用に見る現実の身体とヴァーチャルな身体の交錯

研究課題

研究課題/領域番号 16K13301
研究機関埼玉大学

研究代表者

三浦 敦  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60261872)

研究分担者 寺戸 淳子  専修大学, 文学部, 兼任講師 (80311249)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード日本人学生 / ボランティア / スポーツ / 写真 / SNS
研究実績の概要

昨年度に引き続き、海外共同研究者の協力を得て、次の調査を行った。
・カンボジアに海外ボランティアに行った学生について、ボランティア期間中およびボランティア期間終了後のその学生のSNS利用(特にLINE)と、彼らがとってLINEに載せた写真、およびLINE上の文字や画像による会話について、データ収集を行った(三浦)。そのデータについては現在、解析中である。
・介護ボランティア活動を行う北海道の施設において、その活動の状況について参与観察調査を行った(寺戸)。この研究では、まだ彼らのSNS利用についての調査までには至っていないが、基礎的なデータはほぼ集まりつつある。
・介護実習を行う大学生に関して、その学生の介護実習への関わりとSNS(LINE、インスタグラム、フェイスブックなど)利用の状況について、参与観察及びインタビュー調査を行った(デュテイユ=緒方)。また、埼玉大学および早稲田大学において、運動部(ダンス部および柔道部)に所属する学生たち、およびスポーツ実習に参加する学生を対象に、スポーツ活動とSNS利用およびSNS上の写真投稿の関連性について、参与観察調査およびインタビュー調査を行った(デュテイユ=緒方)。あわせて、早稲田大学スポーツ科学部のスポーツ人類学研究室において意見交換を行った。
以上の諸研究については、現在、データをまとめているところであり、理論的考察も含めて、次年度においてその成果を、国際会議および国際ジャーナル上において公表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定されていた調査は、一部を除き予定通りに進んでいる。また、今年度に予定していた調査の一部は、現地の都合により実施できなかったが、次年度には実施できる予定であり、スケジュール上は問題はない。理論的な取りまとめについては、本研究は新しい方向を目指す研究でもあり、現在、慎重に検討を行っているところである。

今後の研究の推進方策

次年度は、本プロジェクトの最終年度に当たる。そこで、仕上げのための調査を行うとともに、成果発表のためのシンポジウムおよび国際ジャーナル発表を目指す。

次年度使用額が生じた理由

2017年度に、研究分担者の寺戸がフィールド調査を実施するための予算を計上していたが、種々の事情でフィールド調査を実施することが困難となり、その分の調査を次年度に実施することとした。そのため、今年度の調査予算はそのまま次年度に繰り越す形となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Beatrice Galinon-Melenec, Fabien Lienard, Sami Zlitni, dirs, L’Homme-trace. Inscriptions corporelles et techniques2017

    • 著者名/発表者名
      Fabienne Duteil-Ogata
    • 雑誌名

      Questions de communication,

      巻: 32 ページ: 414-415

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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