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2019 年度 実績報告書

当事者間による問題点共有接近法の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 16K13305
研究機関静岡県立大学

研究代表者

湖中 真哉  静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (30275101)

研究分担者 市川 陽子  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (50269495)
ディハーン ジョナサン  静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (80551738)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード民族誌 / 当事者 / 中山間地域 / 里山 / 獣害 / エイジェンシー
研究実績の概要

本研究は、「当事者間による問題点共有接近法(Issue Sharing Approach between Parties)」という新たな開発人類的民族誌作成手法の開拓に挑戦する。
本研究では、平成30年度の、2019年3月2日から11日まで学生とともに、ケニアで海外調査活動を実施すべく準備を整えていた。しかし、1 月に首都ナイロビで爆弾テロ事件が発生した。そのため安全上の配慮から3月の渡航をいったん延期して、令和元年度中に安全を確認した上でケニアに渡航し海外調査を実施するべくリスケジューリングした。
令和元年度は、安全が確認されたため、予定通り、延期されていた海外調査を実現した。2019年8月1日から9日にかけて静岡県立大学学生6名とともに、ケニア・ナロック県のプルコ・マーサイ住民を対象とする現地調査、および国際協力活動を展開した。そのおもな結果は以下の通りである。
1)オルケリにて、地域住民と野生動物の関係についてのワークショップを実施した。静岡市の中山間地域の生活と問題について、プルコ・マーサイの地域住民に対して、プレゼンテーションを実施し、その後、質疑応答を実施した。2)ナロック県のンジャピット集落にて、地域住民の色彩感覚について、データーベース型サーヴェイを実施した。3)ンコイラレ小学校を訪問し、獣害対策用品の効果について調査を実施した。4)ナロック県のオロレムティアを新たに訪問し、2集落において、マーサイによる農業を視察した。おもに畑での獣害の実態についてサーヴェイを実施した。5)ナロック県において新たな集落2箇所を訪問し、そこがゾウの通り道になっており、獣害に悩まされている現状が明らかになった。
また、文化人類学会研究大会にて学会報告を行い、文化人類学の教科書の1章として本研究の研究成果を公開し、フィールドワーク教育の書籍の1章を執筆した(出版予定)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] グローバルな当事者間のニーズ共有接近法: ケニアのナロック県と日本の静岡県を繋ぐ人類学的教育実践の事例から2019

    • 著者名/発表者名
      湖中真哉
    • 学会等名
      日本文化人類学会第53回研究大会
  • [図書] 「協働実践としての人新世時代のエスノグラフィー」大村敬一・湖中真哉(編)『「人新世」時代の文化人類学』2020

    • 著者名/発表者名
      湖中真哉
    • 総ページ数
      225-240(全体291)
    • 出版者
      放送大学教育振興会
    • ISBN
      978-4-595-32191-7
  • [図書] 「フィールドワークと教育を超える協働実践―グローバルな当事者間のニーズ共有接近法の実験から―」箕曲在弘・小西公大・二文字屋脩(編)『自己変容型フィールド学習(仮題)』(出版予定)2020

    • 著者名/発表者名
      湖中真哉・ジョナサン・ディハーン
    • 総ページ数
      ─
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2021-01-27  

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