本研究は、これまで日本でも世界的にも扱われてこなかった、核の不拡散に関する制裁の効果と役割を取り上げ、その実施と結果について考察したことに意義がある。この研究の成果は、吉村編『国連の金融制裁』やAsada (eds.)の"Economic Sanctions in International Law and Practice" (forthcoming)といった国内外に向けた書籍に所収した論文として発表した。こうした研究成果は制裁の実務に関わる政府や企業関係者にも伝わっており、効果的な制裁を通じて国際秩序を維持し安定させることに微力ながら貢献できていると自負している。
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