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2018 年度 実績報告書

都市の空間構造と女性就業:GISと空間統計ツールを用いた解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K13363
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

河端 瑞貴  慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (60375425)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード経済政策 / 女性就業 / 地理情報システム(GIS) / 空間統計
研究実績の概要

都市空間において、女性の就業状況はどのように分布し、どのような影響を受けているのだろうか?本研究は、この問いに対して、GIS(地理情報システム)と空間統計を用いて分析し、女性就業の地域差とその要因についての新しい知見を与えることに挑戦する。
平成30年度は、引き続き、最新のGISと空間データ、および空間統計ツールを再調査した。最新のGISアプリケーションの一つであるArcGIS Proを用いた経済・政策分析のためのGISと空間データを解説した入門書、および経済・政策分析のための空間統計ツールと応用事例をまとめたGISの入門書を上梓した。空間構造に関わる空間データの整備および都市の空間構造と女性就業の分析を進めた。その結果、通勤制約緩和政策は、育児中の女性の就業を促進する政策インプリケーションを得た。具体的には、雇用アクセシビリティ、混雑緩和、フレックスタイムやテレワーク、雇用集積地周辺の住宅供給、男性の育児参加の促進が例として挙げられる。これまでは主に横断面分析であった。時間軸を加えれば分析を進展させることができると考え、2018年6月、Spatial Econometrics Advanced Intitute 主催のBadi Baltagi と Giovanni Millo(R 言語のsplm 開発者)によるパネルデータ1 週間集中講義(ローマ)を受講し、空間パネルデータモデルの理論と推定法(Stata とR 言語を使用)を学んだ。母子世帯およびその子供の空間パネルデータを構築し、居住集積パターンの分析を行った。

備考

河端瑞貴「Intra-metropolitan spatial patterns of female labor force participation and commute times in Tokyo」独立行政法人統計センター共同研究集会「官民オープンデータ利活用の動向及び人材育成の取組」統計数理研究所、2018年11月16日.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 全国の母子世帯の居住集積およびその経年変化2018

    • 著者名/発表者名
      安部由起子・河端瑞貴・柴辻優樹
    • 学会等名
      CSIS DAYS 2018 全国共同利用研究発表大会
  • [学会発表] 東京都の母子世帯の居住パターンと公営住宅2018

    • 著者名/発表者名
      柴辻優樹・河端瑞貴
    • 学会等名
      CSIS DAYS 2018 全国共同利用研究発表大会
  • [学会発表] 母子世帯のレジデンシャル・セグリゲーション2018

    • 著者名/発表者名
      安部由起子・河端瑞貴・柴辻優樹
    • 学会等名
      第27回地理情報システム学会研究発表大会
  • [図書] 経済・政策分析のためのGIS入門2:空間統計ツールと応用 ArcGIS Pro 対応2018

    • 著者名/発表者名
      河端瑞貴(編著)
    • 総ページ数
      120
    • 出版者
      古今書院
    • ISBN
      9784772231893
  • [図書] 経済・政策分析のためのGIS入門 1:基礎 ArcGIS Pro対応2018

    • 著者名/発表者名
      河端瑞貴
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      古今書院
    • ISBN
      9784772231886

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公開日: 2019-12-27  

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