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2017 年度 実績報告書

コンテンツと「食」による新たなマーケティング戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K13397
研究機関法政大学

研究代表者

増淵 敏之  法政大学, 政策創造研究科, 教授 (50511292)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードコンテンツ / 食 / プロダクトプレイスメント / インバウンド観光
研究実績の概要

本研究のひとつの学術的背景にはプロダクトプレイスメントというマーケティング手法がある。プロダクトプレイスメントとは、従来は映画の中でスポンサー商品をさりげなく登場させることで観客の深層心理に刷り込んだり、作品内で人気の演者にスポンサー商品を使用させることで、商品への好感を持たせようとするマーケティング手法である。「美味しんぼ」「孤独のグルメ」などグルメマンガも隆盛を極め、それ以外にもマンガ飯、アニ飯等と称されているコンテンツ作品の中に描かれている「食」を再現するレシピ本が売れている。同時にウェブでも個人レベルでのレシピコラムも増えている。また東南アジアでは「ラーメン」の普及にはアニメ「NARUTO」等の存在が大きいという声も聞かれる。日本のコンテンツが「食」と関連している現状が本研究構想の原点になった。
台湾、タイでの調査の結果、日本の「食」は海外での認知度を高めており、その浸透に日本のコンテンツ作品が役割を果たしているといえるだろう。つまりコンテンツ作品と日本食という一見、関連性がないと思われるものもクロスメディア的に関わりを持っている点は重要だ。これも広義に捉えたプロダクトプレイスメントといえるに違いない。
プロダクトプレイスメント的な手法が、日本の「食」にも、アニメを通じた形で海外に伝達されていることは特筆すべき点である。観光立国という文脈ではインバウンドは重要だが、コンテンツや「食」に関する議論がもっとあってもよい。おそらく一朝一夕に結果が出るものではないが、具体的な施策に関する議論がいかに活発化するかが問われるに違いない。ローカルが今まで以上に積極的に施策策定に取り組む姿勢が求められていくだろうし、ローカルも集客という観点からはそれぞれがインバウンドを視野に入れなければならない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 新たなる観光‐コンテンツツーリズムの現状と公園緑地2017

    • 著者名/発表者名
      増淵敏之
    • 雑誌名

      公園緑地

      巻: 5月号 ページ: 19-23頁

  • [図書] ローカルコンテンツ創世記(仮)2018

    • 著者名/発表者名
      増淵敏之
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      水曜社

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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