地域社会の情報・映像・コンテンツを文化資源として共有化するために、博物館、資料館、図書館、大学、産業界とが提携するMALUI連携を構築するために、統合型データベースのサイト「にいがた MALUI連携地域データベース」に、新潟県立図書館と連携し「郷土新聞画像データベース」を立ち上げた。このデータベースは新潟県内で明治から昭和初期に発行された新聞約3万件、画像数20万頁を超え、年月日、紙名、発行区分などで検索し閲覧できるものである。 今後、こうした統合されたデジタル・アーカイブを展開させていくために何が必要か、さらには社会連携を進め、多くの人々に利活用してもらうためにどうしたらよいのか、2017年3月25日(土)新潟県立図書館ホールにて「にいがた MALUI連携による地域・統合型データベースの可能性」としてシンポジウムを開催した。司会は一戸信哉(敬和学園大学)により、今回の統合型データベースについて原田健一、各地域のデジタル・アーカイブの連携について山崎博樹(秋田県立図書館前副館長)、国立国会図書館が進める連携拡張に向けた「ジャパンサーチ」について徳原直子(国立国会図書館)、オープン・データのあり方について岡本真(アカデミック・リソース・ガイド)が、連携を進めていくうえで、どういう問題があるのか報告を行った。県外からは福岡市総合図書館、県内からは十日町情報館など実務担当者約60人が参加し、フロアとのディスカッションを含め、今後のデジタル・アーカイブの展開のあり方、さらには地域連携について議論を深めた。 さらにエントランス・ギャラリーで地域映像アーカイブに収蔵されている写真の展示などを行った。
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