研究課題/領域番号 |
16K13416
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
中道 仁美 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (30254725)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 林業 / 女性 / ジェンダー / 農業 / 山村 / 職業教育 |
研究実績の概要 |
課題に対して調査をいくつか行った。西予市では林研グループの女性3名に対し、また、長野県木曽地域の林業大学校の協力を得て、林業関連の女性10名に対し、半構造化面接を行った。 山村振興会が1960年に行ったモデル山村調査の一地域、静岡県春野町(現在は浜松市)で開催された学会の視察に参加し、地域の現況を視察した。地域の林業状況と女性の役割について変化もみられた。 2018年3月に開催された国連女性会議の主要テーマが農村女性であったことから、会議に出席し、林業女性に関する研究者との意見交換、情報収集を行った。確認したことは2点で、林業女性に関する意識は依然として低いが、今回の会議の結果には林業女性の視点を入れることができたこと、林業女性は農業女性でもあることが多いことであり、そして具体的活動を行っているオーストリアとイタリア国境の地域の研究者と意見交換ができた。 なお、研究成果の一部として、農林水産省の女性政策の推移と課題について、農業と園芸誌に、オーストリアの職業教育について研究報告を京都女子大学紀要に寄稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
紀要等への執筆はしたが、学会発表と論文作成という点では遅れている。 また、調査の方も、急遽、国連女性会議の主要テーマが農村女性ということになり、参加したため、調査時間が十分確保できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、前年度に調査依頼を済ませた秋田県、高知県に加えて、京都府林業大学校の協力を得て、林業女性へのインタビューを終えるつもりである。 また、関連書籍発行に向けて、研究者の発掘に努めており、その地ならしとして研究の意見交換会を開催する予定である。 また、途中経過であるが、学会発表を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度、新たに勤務校を変更したことにより、十分な研究が出きなかったことにより、次年度使用額が生じた。 また、勤務校の変更により、調査地への旅費・日程等にも違いが生じ、全体的に費用が少なくて済む結果となった。 今年度も、勤務校の変更による十分な研究ができなかったことや、調査対象地への旅費・日程の変更が生じたため、やはり、次年度使用額が生じた。 次年度は、計画通り、使用する見込みである。
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