研究課題/領域番号 |
16K13427
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
末吉 秀二 吉備国際大学, 地域創成農学部, 教授 (80330629)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 第1次産業従事者 / 生業戦略 / 後継者 / 南あわじ市 |
研究実績の概要 |
本研究は、兵庫県南あわじ市において農・漁業に従事する各世帯が長期に渡り家業・生業の存続を図るために行ってきた選択、いわゆる「生業戦略」に着目し、各世帯の系譜情報および経済・経営等の様態に関する定量的データを時系列的に収集・分析することによって、「生業戦略」の理論的、方法論的枠組みを確立することを目的としている。 研究の初年度にあたる今年度は、主に以下の4点を実施した。 ①2次資料(世界農林業センサス、漁業センサス、三原郡史等)の収集。②関係機関(南あわじ市役所、漁業協同組合、営農組合等)への調査協力の依頼。③フィージビリティを考慮しながら、丸山、阿那賀、伊毘の3つの漁業集落(約170世帯)、上幡多、下幡多の2つの農業集落(約160世帯)を調査地として選定。④現地の状況を十分に把握するための予備調査の連携研究者との実施およびその分析。⑤調査項目(世帯状況、経営耕地面積、兼業・専業、農業用機械/動力漁船の所有、後継者の確保等)の検討。 調査項目については、予備調査の分析結果をもとに、時系列データを収集するための工夫をするとともに、とくに家業・生業の存続を図るために重要となる「後継者」に関する質問を充実させた。例えば、20年後の家業の存続に関する質問項目や期待する後継者などに関する質問を加えた。これらのデータは世界農林業センサスや漁業センサスでは得られない。 次年度は、今年度検討した調査項目をもとに質問票を作成し、プレテストおよび本調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画において、今年度は2次資料の収集、調査協力依頼、聞き取り調査項目・内容の検討、調査対象世帯の抽出、および予備調査を行うことを予定しており、研究実績の概要で示したとおりおおむね順調に進展している。しかし、系譜情報に関するデータの収集については、調査方法の制約から、同居・非同居者に関するデータの収集に変更した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は質問票を用いた調査となるため、回答への信頼性や回収率を高める方策が必要になる。調査対象者および協力者へ十分な説明を行うことにより、それを確実にする予定である。
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