研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、「普遍主義に基づく最低生活保障の体系化」の政策構想の理論的基礎づけを確立し、具体的な政策提案につなげることを目指して、当初設定した6つの課題に即して、多面的な検討を行った。得られた知見は多岐にわたるが、特に重要な点は、「選別主義に基づく最低生活保障のモデル」とベーシックインカムという他の2つのモデルとの比較を通して、理念型モデルとしての「普遍主義に基づく最低生活保障のモデル」の特徴や意義を検討することが有益であるということであった。
社会福祉学、社会政策学
本研究は、社会保障による最低生活保障機能に焦点化するものであり、この主題に関する理論的な論点を整理し体系化するとともに、実証的な国際比較研究と歴史研究を展開するものである。その点で、この主題に関する理論研究・国際比較研究・歴史研究の進展に寄与するものであるとともに、社会保障の制度体系の再編をめぐる政策的議論に活用しうる知見を提供するという点で社会的意義を有するものである。