研究課題/領域番号 |
16K13440
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
藤林 慶子 東洋大学, 社会学部, 教授 (60316289)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ソーシャルワークスーパービジョン / 相談援助実習指導 / 社会福祉士 / 実習スーパービジョン / 認定社会福祉士 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、認定社会福祉士のスーパービジョンの在り方から学生に対する養成校教員あるいは実習指導者による実習スーパービジョンの実態を明らかにし、社会福祉の人材確保、キャリアパスにつながる実習スーパービジョンのモデル・プログラムを構築することである。 今年度は、①初年度の研究結果から、我が国のスーパービジョンのあり方等が確認できたので、実習スーパービジョンについての諸外国(特に北米)の状況を確認し、②認定社会福祉士認証・認定機構が実施しているスーパービジョンの実態等について検討を行った。 日本社会福祉学会の研究発表等でも、いまだにソーシャルワークスーパービジョンについて十分に理解していない発表があり、わが国ではまだ十分にソーシャルワーク・スーパービジョンが醸成されていない。それは認定社会福祉士のスーパーバイザー研修でも明らかであり、「社会福祉士のスーパーバイザー養成プログラムの開発と評価」(研究代表者 岡田まり、立命館大学産業社会学部)が行ったフォーカスグループインタビュー調査でも示されている。 全米ソーシャルワーク教育協議会 (CSWE)の Accreditationの基準においても、実習教育についてのAccreditatonが示されており、その内容について検討をしたが、北米と我が国の実習教育の状況には相違があり、我が国はソーシャルワーク実習教育そのものが十分とはいえないのではないかという結論に至った。 このような状況において、認定社会福祉士になる前の学生が受ける実習指導、社会福祉士として就職後の学生へ行う実習指導とスーパービジョンの関係性について明らかにし、スーパービジョンの継続性を確保することが重要であり、本研究は社会福祉士の質の向上だけではなく、今後の社会福祉教育において重要であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現場の実習指導担当者へのインタビュー調査、これから大学等の社会福祉士養成機関において実習指導を行う実習指導者研修への参加者等の状況についての調査ができなかった。 研修会実施者への承諾が得られなかったので、次年度は再度依頼をするか、別の方法で調査を行うことを検討する。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究推進方策としては、2017年度に実施した北米におけるソーシャルワーカー用政治の実習スーパービジョンの精査と我が国における実習指導者へのアンケート調査を実施する予定である。 アンケート調査は、量的調査を想定しているが、調査の同意が得られない場合は本学の社会福祉士実習先の施設・機関の実習関係者に対するフォーカスグループインタビュー調査を実施する予定である。 また昨年度に実施した北米の学部における実習教育プログラム(BASW/BSW)の実例として、ワシントン大学、スクール・オブ・ソーシャルワーク(シアトル、USA)(The University of Washington, School of Social Work (Seattle, USA))とユタ大学BSWフィールド・プラクティカムを参照したが、今年度は他の学部教育プログラムについても検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度からの校務の関係からの体調不良並びに研究協力者の業務遂行が遅れ、次年度に持ち越したため。
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