研究課題/領域番号 |
16K13467
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
任 龍在 群馬大学, 教育学部, 准教授 (10614604)
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研究分担者 |
高橋 甲介 長崎大学, 教育学部, 准教授 (10610248)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 重複障害 / 行動観察 / 実態把握 / 肢体不自由 / 知的障害 / 韓国 / 国際情報交換 |
研究実績の概要 |
本研究は、重複障害教育の質的向上を図るために、行動観察教育プログラム(行動観察上の効果的な視点及び方略を提示するガイドライン)の開発と効果検証を推進するものである。平成29年度では、日韓の大学生(特別支援教育専攻)を対象として、平成28年度に開発した行動観察教育プログラム(第一案)の効果検証を行った。その結果、行動観察教育プログラムの有効性は検証され、大学における教員養成および臨床教育に関する授業(演習)として考案・提供する可能性が明らかになった。今後の課題としては、行動観察教育プログラムの効果をより高めるために、プログラムの内容及び方法(特に,チームアプローチの検討、障害乳幼児教育への適用,重度・重複障害教育への適用など)の修正に関する研究が必要であることが挙げられた。本研究の成果は日韓の特別支援教育関連学会等で発表した。また、忠清南道教育庁(韓国)が刊行した「教師のための障害乳児指導・保育ガイドブック」(Teacher's Guide to Teaching Infants with Disabilities)には、行動観察プログラムの一部を紹介した。平成30年度には、本研究のデータ(実験と調査は完了済み)を多角的な観点で再分析し、プログラム効果を高めるための検討を行うとともに、その結果もこれまでと同様に国内外の関連学会で紹介(学会発表や論文投稿等)する予定である。なお、研究代表者の所属大学では行動観察プログラムを授業の一部として活用することも検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教育実習、国際交流、障害学生支援などに係る業務の多忙のため、本研究を計画のとおり終えることができなかった。しかし、本研究の推進自体に困難が生じる程度ではなく、本研究にかかわるデータの整理と分析、論文の執筆と投稿などが「やや遅れている」状況である。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年5月現在、日韓における実験と調査は完了済みであり、今年度はデータの整理と分析、論文の執筆と投稿などに集中する予定である。研究計画の変更事項は「研究期間の1年間の延長」のみであり、そのほかの変更事項は特にない。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額(80,026円)は研究成果の発表旅費で執行する予定である。
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