研究課題/領域番号 |
16K13473
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研究機関 | 北翔大学 |
研究代表者 |
瀧澤 聡 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 准教授 (50438058)
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研究分担者 |
伊藤 政勝 北翔大学, 教育文化学部, 教授 (10733701)
石塚 誠之 北翔大学, 教育文化学部, 講師 (90726118)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 身体緊張緩和法 / 発達障害 / リラックス反応 / 通級指導教室 / 脱力 |
研究実績の概要 |
令和元年度における本研究の成果は、3年間にわたる一連の研究活動から次のステップにつながる研究テーマを見出したことにあると言える。身体緊張緩和法は、対象となる子どもを仰臥位にして左右両腕の脱力をスキルとして獲得できるように支援する方法であった。いわば、静的な身体活動がメインであった。本研究におけるこの支援方法の適用範囲は、学童期の児童であったが、その適用範囲を広げて幼児を対象にした場合は、この支援方法の有用性はどうなるのか。幼児期の子どもの特性に応じた動的な身体活動を主とした支援方法の開発も必要になってくると考えた。そこで着想したのが英国の体育教師・理学療法士であったVeronica Sherborne (1922- 1990)によって創案された Sherborne Developmental Movement (日本ではシェルボーン・ムーブメント)であった。シェルボーン・ムーブメントの主たる目的は、すべての子どもたちが、子どもたち自身の身体に自分自身を感じることによって、身体をコントロールする能力を獲得し、よい人間関係を形成していくことを支援することにある。支援方法の目的は、身体緊張緩和法とほぼ同義であると考えられるため、動的な身体活動としてその効果を同じように表せることが可能と仮説し、重度心身障害児を対象にして、その効果等を本研究の方法論を採用して測定した。その成果を、瀧澤他(2020)「重症心身障害児を対象にしたシェルボーン・ムーブメントによるリラックス反応を引き出すためのセッション作成とその評価」として報告した。 一方で、昨年度後半に実施予定であった定型発達の大学生を対象にした身体緊張緩和法による筋電計の効果測定、同じく定型発達児童を対象にした身体緊張緩和法の実施時間の差異による効果測定の2つの研究計画が、コロナ禍によって影響を受けて全て実施できなくなった
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