研究実績の概要 |
(1)第二回沖縄県PTAフィールド調査の実施:①教育心理学調査:PTAフィールド調査の実施(場所:沖縄県、時期:2017年7月):4校の単位PTAでの調査を実施した。4校は地域(本土と離島)、歴史(創立100数年以上を迎える学校と新設の学校)、立地条件(米軍基地隣接の学校)等において実に多様な状況にあった。これらの小学校にあるPTAを調査フィールドとし、PTA役員を対象に、PTAの歴史や組織、活動内容や当事者の心理についてインタビューを行った。これにより、これらの要因の相互作用関係を検討した。 ②歴史学調査:史料調査の実施(場所:沖縄県、時期:2017年7月):沖縄県立図書館、琉球大学、読谷村立図書館において、1950年代~70年代のPTA新聞などを中心に、史料収集を行った。これにより、本土復帰以前における沖縄県PTAの具体的な活動や特徴、本土PTAとの関わりなどについて明らかにした。 (2)2016年度PTA研究の分析と報告:2016年度までに行ってきた、PTAの学術的・学際的研究に関する議論について、日米英研究者との2016年度のシンポジウムの成果を踏まえた共同執筆(Takeo, Jinno, Suzuki, Lewis and Omi,2017)を通して、その意味と成果を議論・考察した。 (3)第一回沖縄県PTAフィールド調査の分析と報告:2016年度に実施した第一回沖縄PTAフィールド調査では2校の単位PTAを対象にインタビュー調査中心とする調査を実施した。調査結果を分析し、雑誌(竹尾, 2017)やシンポジウム(竹尾, 2017; 神野, 2017)で報告した。 (4)PTAの今日的課題としての「任意加入」「強制加入」に関する法学的・歴史学的考察を行い、その成果を論文化して報告した(神野・竹尾, 2017)。
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