研究課題/領域番号 |
16K13476
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研究機関 | 産業能率大学 |
研究代表者 |
番田 清美 産業能率大学, 経営学部, 准教授 (40646246)
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研究分担者 |
佐藤 達哉 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (90215806)
安田 裕子 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20437180)
上淵 寿 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20292998) [辞退]
杉森 伸吉 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60266541)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 大学生 / キャリア発達 / 同一性 / 複線経路等至性モデル / 国際間比較 |
研究実績の概要 |
2016年度および2017年度に収集した日本人大学生とインドネシア大学生のデータを量的質的に分析を行い、大学生の大学から社会人に移行する際の自己の価値観変容プロセスの分析を行った。分析は「複線径路等至性アプローチ:TEA」と「対話的自己理論」を用いることにより、キャリア発達のプロセスの可視化を試みた。 今年度は、日本人大学生のキャリア発達の特徴の可視化を重点的に行い、その結果は、2018年6月14日にポルトガルのブラガにあるUniversidade de Minhoで開催された 10th International Conference on the Dialogical Self(第10回 対話的自己国際学会)において発表を行った。研究代表者が当該学会の招待シンポジウムのオーガナイザーに指名され、Career development in lifelong learning society: Dialogical self on career stages(生涯学習社会におけるキャリア発達:各キャリア段階における対話的自己)というタイトルのシンポジウムを開催した。シンポジウムでは、複線径路等至アプローチを用いた4件のキャリア発達研究の発表で構成した。そのうちの1件は、本研究であり、Career choice trajectory of the Japanese emerging adults who go to the middle class university (中堅大学に通う日本の初期成人期のキャリア選択径路)と題して、研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の母親の介護のため、2018年度後半は研究を進めることができなかった。そのため、2018年度で終了するはずであった本研究のを一年間延長する申請を行った。申請が受理され、2020年3月まで延長された。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、日本人大学生のキャリア発達プロセスの分析についての英文論文執筆および投稿を行う。次に、インドネシア人大学生のキャリア発達プロセスの分析を行い、日本人学生との比較を議論し、英文論文執筆および投稿を行うことによって、研究の最終的な成果とする。 また、自己キャリア分析のツールとしてのキャリア・アイデンティティ・ワークの有用性については、9月に開催される日本質的心理学会で研究発表を行い、年内に論文化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者が実母の介護をしなければならず、大幅に研究がおくれた。2018年3月に終了する予定であった研究プロジェクトを一年間延期申請し受理された。 すでに、データ収集は済んでいるため、今年度は論文の執筆に予算を使用する。
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